太めのコテでしっかり巻いたからといって、巻き髪の持ちが良くなるわけではないというお話

巻きが持たないけど、太いコテでゆるい巻き髪をしたい方でたまにいらっしゃるのが、『太いコテでしっかり目に巻いて下さい』というオーダーです。

ですがヘアメイクや美容師が髪を巻くときには基本しっかり巻きますし、ゆる巻きといわれても適当に巻くことはないので、しっかり目に巻くという意味も正直よく分かりません。

緩くなるからといって最初から緩く適当に巻いているわけではないのです。

巻きの基本はしっかり熱を当てて冷ますということにあり、髪は巻いて熱が冷めたときに形が固定されます。

しっかりというのはこの動作をきちんとやるということでしかないですし、そんなことはプロであればわざわざ言われなくても当たり前にやっていることです。

緩く巻くと言っても色々計算しながらやっていますので、しっかり巻けば崩れないとかそういう問題ではないこともあります。

こう考えると分かりやすいと思いますが、普段太いコテを使って巻きが全く持たないような状態の人が、太いコテでしっかり巻いたからといって持続力に劇的な変化があるわけではないのです。

それどころかしっかり巻こうと意識しすぎて変にボリュームが出てしまったり、今度は別の悩みが出てきたりします。

このように髪質や状態によっては32ミリの太いコテにこだわるよりも、25ミリの細いコテを使った方が良い場合もあります。

ご自分で巻いていたりサロンでのヘアセット経験があったり、ある程度ヘアメイク慣れしている方に多いのですが、自分の中での経験を全ての基準にしてしまうということです。

細いコテ=巻きが細くて強い。ぐるぐる巻きになる。

=ゆる巻きにならない。

=古臭くなる。

このような思い込みが出来て、とにかく細いコテを敬遠してしまうのです。

ですがある一定の経験のある美容師やヘアメイクでしたら、一目見て髪に触れば大抵のことは把握出来ますし、ある程度のことは予測もつきます。

別に細いコテで巻いてもやり方次第でぐるぐるにはなりませんし、太いコテにこだわらない方がうまくいく場合も多いのですが、結局のところご本人が何を一番望むのかということになりますので、当店でも無理にこちらの提案をおすすめしたりすることはありません。

例えお客様のことを思って提案しても、自分をしっかり持っている方からしたらただの余計なお世話でしかないからです。

けれども実際は先入観で最初から他のことを一切受け入れないというのは、もったいないと思うのです。

正直美容師やヘアメイクを生業にしている以上、少なくとも一般の方よりはこなしている数も見てきた数も多いです。

勝手な思い込みではなくそれなりに経験があり言っていることですので、プロの意見を最初から全てシャットアウトしてしまうのは、チャンスをみずから狭めているのと同じではないでしょうか。

当店にも髪型が崩れやすいというお悩みのお客様がよくいらっしゃいますが、柔軟なお客様ほどすんなりお悩みを解決され、喜ばれることが多いです。

一人で試行錯誤するよりプロの意見を聞いた方が早いですしまずは信頼できる美容師さんやヘアメイクさんを見付け、本音で相談してみることをおすすめします🎵

何でもそうですが、自己流って限界があります。

最初からシャットアウトしてしまうのは、本当にもったいないですよ(^^)💦

韓国風巻き髪ヨシンモリがすぐに崩れてしまう人が、スプレーを変えずに巻きを持たせる方法

コメント