年配のヘアメイクだと髪型が古くなりそうで不安…若いヘアメイクの方が良い?

成人式や卒業式に結婚式などヘアセットが必要な場面は多々ありますが、そんなときよく聞かれるのが、当日どんなヘアメイクが担当するのかということです。

『担当してくれるヘアメイクさんて若い方ですか…?』とか、『年配の方だとセンスが伝わらないんじゃないかと娘が不安がっていて…』『おばあさんとかじゃないですよね…?』などということをおっしゃる方もいらっしゃいます。

そういう方のお話を聞いていると、ヘアセットをやっている美容室がなくてお友達や身近な人が近所の古くからある美容室などに行き、思い通りにならなかったというようなことがあったようです。

確かに世代が離れていると伝わらないんじゃないか?とか、今の流行りやセンスが分からないのでは?などと不安になるお気持ちも分かります。特に大切な日にはきちんと思い通りの髪型にしたいですよね。

まず結論から申しますと、ヘアメイクの年齢や見た目だけで技術レベルや流行りの理解度を判断することは出来ません。年配だから髪型が古くなるとか若いから上手いとか伝わりやすいというわけではないということです。

年配のベテランヘアメイクでも、しっかり勉強していて今の流行りをきちんと抑えることが出来る方も多いですし、年齢や見た目で判断するのではなく、個人の能力を見るようにすることをおすすめします。

年配だから全員センスが古いは先入観でしかない

以前に働いていたサロンでは60代のヘアメイクさんがいましたが、今の流行りもきちんと理解しセンスが良いスタイルを作る為お客様からも人気がありいつも指名が絶えませんでした。

長い経験の中で培われた基礎技術とカウンセリング能力の高さに新しい情報がプラスされ、素晴らしい仕事をする方でした。

又、私が新日本髪やウェーブヘアを習った男性の先生は70歳を越えていましたが、同じように今の流行りも私達以上に詳しく、逆に教えて貰うくらいのセンスを持ち合わせていました。そこに古くからの伝統的技術の知識もプラスされ、作るスタイルは独創的でとても真似できないものだったのです。

これはごく一部の例でしかなく、このようなことはよくあります。

例えば料理の世界でも同じことが言えると思いますが、フランス料理の有名なシェフなどでも60代以上の方々も多くいらっしゃいますし、中には70歳を越しても第一線で活躍しているシェフもいます。

そんな方々を目の前にして『今どきの感覚が伝わらず料理が古い気がして不安です。』なんて言えるでしょうか?

おそらく多くの方はそんなこと思わないはずですし、フランス料理を食べに行くときにシェフの年齢なんか気にして予約などしないと思います。

年齢が高ければ古いものしか作れないというのはとんでもない思い違いですし、仮にもしそのようなことがあるなら若い料理人がいるお店しか流行らないのかという話になってしまいます。

このように考えると一概に年齢や見た目で判断出来るようなことではなく、個々の能力や日々の努力によるものであることが理解頂けるのではないでしょうか?

それでも不安な場合

あなたが依頼する予定のサロンのホームページやsns、店頭にあるポスターなどのヘアスタイルの雰囲気を見てみて下さい。その雰囲気や世界観にあなたがどう感じるかが大切です。

近所に古くからある美容室などでは『卒業式のお支度承ります。』というようなポスターが貼ってあったりすると思いますが、失敗してしまったという場合にはそのポスターの髪型やメイク自体が古いな…とか依頼する前からすでにどこかで違和感を感じていたはずです。

又、モデルを使っておしゃれな作品ばかり出している場所も気を付けた方が良いです。全てが綺麗すぎる情報ばかり上げているお店は、実態が見えずホームページやsnsだけでは全ては分かりません。出来れば実際に来店したお客様の髪型がたくさん載っている場所の方が雰囲気が分かりやすいと思います。

とはいえ最近は作られた情報も多い為、行ってみないことには分からない部分もありますが、少なくとも年齢で選んだからといって納得出来るとは限らないことはお伝えしておきます。

担当してくれるヘアメイクの年齢を気にするよりも、担当してくれるヘアメイクの作る髪型や普段からどのような情報発信を行っているのかを気にして観察してみる方がよほど的を得ています。

会ったことのない人に大切な日の支度を頼むということは色々不安だとは思いますが、最初から猜疑心を持ってしまうよりもお互いに歩み寄ろうという気持ちでいた方が良いものが作れるのではないでしょうか。

あなたが素敵な髪型になり、笑顔で大切な日を過ごせることを心より祈っています。

少しでも参考にして頂ければ幸いです。

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