着物にもドレスを着る場合にも、ヘアアレンジをする際に合わせる髪飾り。
流行はありますが、未だに根強い人気なのが生花です。
特に成人式や卒業式などで着物を着る際にも、毎年必ず1人は生花を髪飾りにしたいというお客様がいらっしゃいます。
生花ならではの瑞々しさや華やかさ。何よりその日にしか付けられないという特別な感じも人気の理由ではないでしょうか?
ただ、生花を髪飾りにする場合にはポイントがあります。
生花を髪飾りにしたいけど、実際どうなんだろう?
例えば成人式や卒業式当日に、花屋さんで買ってきたままの花束を担当の美容師さんに手渡してあとはお任せでいいのかな…?
このように、いざやってみようとしたときに、実際どうしたら良いのかよく分からず不安だというあなたへ。
生花を髪飾りにしたい場合に必要なこと。
まず、前もって花屋さんで生花を髪飾りにしたいということを伝えて、お花を加工して貰って下さい。
たまに買ってきた花束のまま持参される方がいますが、その場で切り即席で付ける形になりますので、長時間は持たずにしおれてきます。前撮りのように短時間なら問題ないですが、お出かけになると最後まで綺麗な状態では持たない可能性が高いです。
又、自分でも髪飾り用に綺麗に加工して来て下さるお客様もいらっしゃいますが、その場合はお水の付けすぎにご注意下さい。
たまにあるのですが、お花表面に霧吹きなどで水を噴射し大量の水滴が付いていたり、茎の部分に水を含ませたティッシュ等を巻き付けた上からアルミホイルなどを更に巻いて加工した状態で持参されることがあります。
お花を良い状態でキープさせたいというお気遣いだと思うのですが、水を大量に含んだ状態のお花を髪の毛に付けると、ヘアセットが崩れやすくなってしまいます。
又、生花はとても素敵ですが気を付けなくてはならないこともあります。
それは、花びらが取れてしまうことや花粉が落ちてしまった場合です。万が一大切なお着物に花粉が付いてしまっても、クリーニング代が高くつくか、最悪の場合落とせないこともあります。
例えば、花粉の心配のないお花を選ばれるか、天候の分からない式典当日は避けて、前撮り撮影に生花を付ける…というようにリスクを減らすことは出来ます。
そういった面からも、もしよく分からない。不安だという場合は、自分で作るよりもお花を熟知した信頼出来るプロの花屋さんに任せた方が安心かと思います。
生花が映えるヘアアレンジと生花の綺麗な付け方。
今回のお客様は、花屋さんを数件回ったそうで、バランスの良いお花をきちんと加工し、万全にご準備下さった状態でお越し下さいました。
いかがでしょうか?パステルカラーが目を引く、とてもバランスの良い可愛さではないでしょうか🎵
生花は普通の髪飾りとは違って、茎の部分を動かして角度の調整をすることは難しいです。
なので360度どの角度から見てもバランス良く仕上げるには、とにかくすき間が空かないようにすることが大事です。
その為、大きなお花ばかりではなく、カスミソウなど小さめで茎が細く融通の利くようなお花があると良いかと思います。
とにかく頭に沿って自然な丸みになるようにお花を埋め、今回は着物でしたので衿合わせと同じ左側にパールを入れて、アクセントにしてみました。
髪型も髪飾りの雰囲気に合わせて、少し浮遊感のある優しいアレンジにしてみました。
上品で可愛らしくとても華やかな仕上がりになったと思います。
『綺麗にして頂いてありがとうございます!』と、とても喜んで頂けて、こちらも嬉しくなりました🎵
こちらこそありがとうございました!
このように、生花を髪飾りにする場合のポイントがいくつかありますが、ぜひあなたも素敵に変身して頂ければ嬉しく思います。
少しでも参考にして頂ければ幸いです。
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