雑誌風オリジナルアルバム製作秘話暴露…これが売れなきゃ日本はおかしいとすら思った日

当店はへアセットやメイクが出来るヘアメイクサロンですが、店内の撮影コーナーで手軽にリーズナブルに珍しい写真も撮れます。

どうせなら人と被らない写真が撮れたら嬉しいというお客様の何気ない一言から開発した『雑誌風なりきり撮影シリーズ』は、雑誌の表紙モデルになったような新しいタイプのスマホ写真加工商品になります。

昭和アイドル雑誌風アルバム『月刊シェルズ』を皮切りに、ペット雑誌風アルバム『別冊Shell’sうちの子』、そして世界的ファッション雑誌風『Shell’s correction』の3種類が開発されました。

今となっては多くのお客様に喜んで頂ける商品となりましたが、開発にあたり数々の紆余曲折がありました。

雑誌の再現というのはそれほど難しく、険しい道のりだったのです。

今日は私が数々の失敗を繰り返しながら試行錯誤の結果、産み出してきた商品開発の秘話をお話したいと思います。

幻の昭和アイドル雑誌『月刊貝図(シェルズ)』

まず私が一番最初に作り出した『月刊貝図』(シェルズ)というものがありました。

現在は『月刊シェルズ』として当店名物の自信作ですが、当初漢字で貝図(シェルズ)という構想のもと試作していました。

シェルズというのは当店の店名で代表の甲斐(かい)という名前から付けており、甲斐=かい=貝=シェル→シェルズ…というように当て字に変換したものです。

昭和のアイドル雑誌というと、明星や平凡のように漢字表記で付けるのが一般的で、さらに当時のデザインの特徴として星型が流行していました。

そこで、同じような雰囲気を出そうとシェルズを漢字にして『貝図』(シェルズ)とし、図の文字の一部を星型にして製作したところ…

『暴走族の旗にしか見えない』

『インカ帝国とかマヤ文明あたりの秘術かなんかのマークっぽい』

『なんだか怖いし、かいず(貝図)って何?意味が分からない』

などという厳しくもごもっともな意見が寄せられたのです。

確かに自分で見てもごちゃごちゃしてる上に、なんだか怖い雰囲気…さらに説明しなければ分からないようなものは、お客様はさらに困るであろうことが明白でした。

そこで『貝図』は却下され、『シェルズ』とカタカナで分かりやすく『月刊シェルズ』となり、今日に至ります。

『貝図』(かいず)をシェルズって無理があり、あまりに忠実にこだわりすぎても失敗することがあるという教訓になりました😭😞💦

メル○リでしか売れないと言われたデザイン

続いて製作したペット雑誌風アルバム『別冊Shell’sうちの子』は、現代のペット雑誌をイメージした都会的なデザインですが、こちら初めて試作したときにはもちろん簡単にはうまくなどいきませんでした。

雑誌の表紙デザインには法則があり専門性が高く、プロのデザイナーであっても誰もが作れるわけではありません。

そのような難しいものを一発で作れるわけもなく、試作第一号の仕上がりは…

一言で言うと、一応パソコンが使える人が自己流でデザインして趣味で作った印刷物のような感じになっていました。

要は素人目にはデザインができてすごいね!となるかもしれないけど、本物と並べると見劣りする…つまりリアル雑誌には見えないというものです。

メル○リのような安く買いたい人が集まる場所で、主婦が趣味で作ったハンドメイドを低価格で売るような感じであれば良いけど、それ以外では厳しいだろうねという感じだったのです。

今でも戒めのためにまだ手元に残っているデザインですが、改めて見ると穴があったら入りたいですm(_ _)m💦

試行錯誤を繰り返した完成品は、自信作です

そんな数々の失敗を繰り返しながら、各界のスペシャリストの監修と協力のもと出来上がった商品は、書店で並んでいたら思わず手に取るレベルのリアルな仕上がりとなりました。

正直完成した日には、これが売れなきゃ日本はおかしいとすら思ったものです。

そして実際にお客様が喜んでくれたときに、その自信は確信となりました。

多くのお客様が、このなりきりシリーズにより笑顔で良い思い出を作って頂けるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

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